U15 福岡県ユースサッカー大会準決勝
10月15日(土)筑豊緑地12時キックオフ
ひびき - バディ
負けると引退する選手もいる、一発トーナメント戦。
もう1つの準決勝の山は、元アビスパ福岡の選手が監督をするSALTSと、私が遠賀中学校のときに指導した野方が監督をするギラヴァンツ北九州。
野方の経歴は珍しく、中2までサッカー経験者から指導を受けたことがなく、中3の1年間、いや正確にいうと半年間のみ私と一緒にサッカーをした。
私が、芦屋中学校から遠賀中学校に赴任したとき、遠賀中学校は管理職以下4分の3の教師が入れ替わった。
校長は⚪⚪⚪の組長みたいな人。
集められた教師たちもほとんど、見た目がヤバい道の人たち。
そんな教師たちが集められた理由は一つ。
真面目一筋の先生たちには、理解出来ない世界だったろう。
赴任先の校舎の天井は穴だらけ。
床はガムとタバコのゴミだらけ。
1日に数回非常ベルは鳴り、ガラス屋さんが毎日顔を出す。
下駄履も机やイスもまともに使えるものはない。
給食のデザートは職員室の担任の机におかれる。
授業中、20人~30人の私服の少年たちがウロウロしてる。
注意すると『殴っていいよ。教育委員会に行くけん。ホラ!』と挑発してくる。
サッカー部は案の定、悪の巣窟で毎日生徒指導の問題を起こしていた。
私は、当時他のクラブのお手伝いをしたり、トレセンを指導したり、ひびきの1期生が低学年だったので、3ヶ所で指導していたため、組長の校長にはサッカー部の顧問は断っていた。
しかし、私が赴任して新学期が始まったときに、サッカー部員たちが、職員室前に整列してサッカーを教えてほしいと懇願してきた。
今は亡くなった組長校長から、『サッカーも勉強も教えんでいい。一緒に遊んでやってくれ。』の殺し文句で、しょうがなく4足目のわらじを履いてしまった。その中に野方少年がいた。
みんな、サッカーに飢えていたので、理不尽な指導にも当たり前と思ってついてきた。
生意気な生徒には、サッカーの一つのプレイといって激しいタックルをくらわした。
それでも、昼休みになると『先生、PK戦やろう!』とひつこくせがんできた。
授業中ウロウロする生徒とは、家庭科室でデザートを作って一緒に食べたり、釣りにつれて行ったりした。
5月の連休には、泊まり掛けで天然芝のグランドで合宿をした。
皆、本当にサッカーを楽しんでいた。
夏の大会は、強豪チームに善戦し、野方少年のフリーキックで得点したことを覚えている。
私は距離があったので、GKの前でバウンドさせてこぼれ球を狙わせろと指示をしたら、GKが前にポジションをとったので、野方少年は私の指示を無視して直接狙い、それがゴールした。
半年前のチームだったら、1点もとれず、大敗していただろう。
その後、野方少年はサッカー推薦で高校にすすみ、プロの道を目指した。
途中、何度かひびきの指導を手伝ってもらい、現ひびきU15の監督の竹川も指導を受けた。
お互い、決勝に上がるとおもしろい試合になるだろう。
まずは、バディを攻略しないといけない。
バディは、上手くて強い。
そして、スキがないチーム。
その辺のJ下部よりも強い最強の街クラブの一つです。
2年前のU13福岡県大会準々決勝でも、ロスタイムにやられている。
一人一人が、一つに重なり、何度も何度もぶつかっていかないとバディの壁は破れないだろう。
でも、今年のひびきのメンバーは、その覚悟は持っている。
少年からのメンバーも、中学からのメンバーもひびきでいろんな山や谷を経験した。
きっとこの経験が、役立つときが来るだろう。
さあ、準決勝を楽しもう‼️
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