中学生のチームで、同じ学年にGKが３人いるチームはそうそうないだろう。

なぜかというとポジション上、なかなか出番がないからである。

走力がある第三GKの場合は、フィールド転向の機会を設ける場合もあります。

今年の中三は、県トレの第１GKと北九州トレセンの第２GKがいたため、第３GKは公式戦経験がほとんどありませんでした。

夏の福岡県クラブユースのあと、第１GKが訳あってチームを去りました。

その後のリーグ戦は第２GKが全て守り、失点１のみで１部昇格を勝ち取りました。

リーグ戦での活躍を認められて、プレミアリーグ所属の熊本の高校のGKコーチから、練習参加を進められて参加。

練習中に高校生と接触し、二日後に半月板の手術を行い入院。現在必死でリハビリ中。

とうとう、第３GKの出番がきました。

２年半、腐らずまじめに練習に参加してきた立派な選手です。

他のチームなら、もっと試合に出れていたと思います。

初めての公式戦出場が、最後の大会のトーナメント戦。

１回戦は１部６位のチームに失点２。

でも味方の４得点で生き延びた。

2回戦、1部3位のチームに逆転勝ちした2部のチームに失点１を許すが、逆転勝ち。

準決勝、1部2位のチームにクリーンシートで勝利。

2年半で、いろいろなドラマがあります。

『人生は山や谷の連続　でも山や谷があるから　風景は美しい』

腐らず続けてきた、第３GKに素晴らしい景色を見せてあげたい。

ベンチで悔しい気持ちを堪えて応援している第2GKにも、素晴らしい景色を見せてあげたい。

我々にいろんなことを教えてくれる素敵な選手たちに恵まれています。