ワールドカップのコロンビア戦、日本代表は本当に集中していました。力で上まわる相手に対して、信じられないような集中力を発揮して「奇跡」とも言われた結果をものにしたため、次戦までに体力と気力が回復できるかが多少心配されます。
しかし、厳しいサッカーの世界で生きてきた集団ですので、きっと次戦へ向けての切り替えができているでしょう。日本対コロンビア戦を観たあとに同じグループリーグのセネガル対ポーランドの試合を観ました。結果は驚異的な身体能力でポーランドをはねのけたセネガルの2対1の勝利です。内容的には、ポーランドの技術とグループ戦術の高さの方が目立っていましたが、2失点とも不運な形でした。サッカーは本当に何があるかわかりません。サッカーの怖さを思い知った試合でした。
ところで前回U-15トップチームのことを過去2番目に弱いチームと紹介しましたが、1番弱いといわれていたのは、ジュニアユース2期生の現在大学1年生の学年です。1期生は、九州大会こそ逃しましたが、県トレ数人が揃い全国のJ下部チームや高校生と戦っても負けない学年でした。道を切り拓いてくれた1期生の活躍とは相対し、2期生は人数も少なくU-13一年生大会もU-14新人戦も北九州予選で敗退し、県トレ選手も一人もいませんでした。そして3年生となり、U-15北九州予選は県1部リーグのチームが予選免除のため、北九州の県大会参加枠が広がり、棚ボタ的に福岡県大会に出場することができました。
その後、クジ運にも恵まれて奇跡的な内容と結果が続き、実力では99%無理と言われていた九州大会初出場を決めてしまいました。このとき、県大会で敗れ去った多くの実力あるチームに対して申し訳ないという気持ちと嬉しさの複雑な気持ちになったことを覚えています。
また、最後の高円宮杯でも、クラブユースにて0対5で敗れた福岡県トップのチームと0対0のPK戦までもちこみ敗退するといった結果を残しました。さらにその3年後、この一番弱いと言われていた学年から、福岡県4強の高校で先発レギュラーをつとめる選手や女子の全国高校サッカー大会で三度優勝して優秀選手にも選ばれた選手、またフットサル日本女子選抜になった選手が誕生しました。
しかも、その3選手ともジュニアユース時代は先発レギュラーではありませんでした。サッカーは本当に何があるがわかりませんね。ジュニアユース時代にその才能を出し切ることをさせてあげることができなかった指導力をただただ反省するばかりです。